2019年10月04日(金) |
花は花として生きている |
雲ひとつない青空。今日も真夏日を記録する。
昨日の風雨でたおれてしまった秋桜が哀れ。
けれどもいっしょうけんめいに顔をあげて
真っ青な空を見上げ微笑んでいるではないか。
辛くなどないのだ。花は花として生きている。
仕事を少し早めに終わらせてもらって母の施設へ。
9月分の支払いと秋物の服を持って行く。
そんな用事でもない限り行こうとしないのかと
自分を責めていた。やはり薄情な娘なのだ。
ほぼひと月ぶりに会う母は少し生気が欠けているように見えた。
ぼんやりと虚ろな表情で微笑むことも忘れてしまったように。
ずきずきとこころが痛む。かける言葉も見つからない。
そんな母の姿に「あきらめ」を見たように感じる。
もしかしたら自分の居る場所が施設だと気づいたのかもしれない。
もう「帰りたい」とも言わなかった。それがとても憐れにおもう。
髪の毛がぼさぼさになっていたので近いうちに美容院へ
「行こうか」と言うと今すぐに行きたいと言って困った。
ケアマネさんに相談したらいつでも外出許可が出せるのだそう。
日曜日に時間を作って連れて行ってあげようと思う。
きっと母の笑顔が見られるだろう。私もきっと救われる。
思うだけでは何も変わらない。行動しなくてはとつくづくおもう。
母がもし枯れ始めた花ならば最後まで花として咲かせてあげたい。
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