ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年07月21日(日) うんちの神様

曇り日。時折ぽつぽつと雨が落ちる。

高知県内では豪雨になった場所もあるようで心配なこと。



午前7時には投票所が開いたので投票を済ませ病院へ。

あまりに早く着いたのでじいちゃんがびっくりしていた。

その顔を見てほっと安堵の笑みがこぼれる。

昨日までの顔の腫れがずいぶんと治まっていた。

まるで奇跡のよう。良かったねえと微笑み合う。


朝食が運ばれて来てお粥さんだったけれど

海苔の佃煮が付いていた。「四万十川の青さ海苔」と

私がおどけて言うと「そうだな」とうなずくじいちゃん。

一口どころかお茶碗の半分ほどをぺろりと平らげる。

術後にこんなに食べられたのは初めてでとても嬉しかった。


様子を見に来てくれた看護師さんも拍手をするほど。

「久しぶりにうんちが出るかも」みんなで笑い合った。


その後の回診でおしっこの管を外してみることに。

寝たきり状態だったけれど今日からトイレへ行く練習だ。

個室なのでトイレが近い。大丈夫、きっと行ける。


昼食はリクエスト通りのお素麺だった。

おかずには一切手を付けないけれどお素麺は食べる。

完食ではなかったけれど半分以上を食べられた。


「やったね。もううんち間違いなしやね」

その前におしっこになった。ナースコールをするように言われていたので

「恥ずかしいけど呼ぶか」と。看護師さんがすぐに来てくれる。


おそるおそるベットから下りた。一歩一歩ゆっくりと歩く。

でも立ったままのおしっこはまだ無理で便座に座って用を足す。

ちょろちょろとおしっこの音。その後大きなおならの音。

出ました。なんと5日ぶりのうんちが出ました。

看護師さんと顔を見合わせて大喜びした午後のこと。

誰よりも喜んだのはもちろんじいちゃんだった。



たかがうんちと思うでしょうが運がついて来たのです。

それが快復の一歩に思えて目の前がとても明るくなった。


まだまだ先は見えないけれど見ようとすることは出来る。

思い悩むよりも希望を持たなければいけない。


今日はうんちの神様に会えたのだもの。





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