2019年01月21日(月) |
白梅のせつなき胸に青き空 |
夜明け前、少し西に傾き始めた月を見あげる。
煌々と輝きなんとうつくしいのだろう。
寒さも和らいでいてしばし見入っていた。
ふと自分にはそんな時間がひつように思う。
孫たちを送り届けて山里の職場に向かう山道で
ラジオから懐かしい「あずさ2号」が流れて来た。
聴きながら口ずさみながらなぜか胸が熱くなり
どうしたことか涙がほろほろとこぼれる。
このせつなさは何だろうと自分でも不思議だった。
あるひとの顔が浮かぶ。3年前に亡くなってしまったけれど
お葬式に行かなかった。お線香のひとつもあげられないまま
私はいまだにその死を受け止められずにいる。
仕事はとても忙しかったけれど心には余裕を持ちたい。
心を亡くしたり荒らしたりしてはいけないと自分に言い聞かす。
郵便局に行ったついでに少し遠回りをして梅の花を見に行った。
とてもきれいに咲いているよと教えてくれた人がいてくれて
真っ青な空に純白の梅の花を映してみたかった。
つかの間のことだったけれどとても心が和みほっとする。
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