2018年09月16日(日) |
どうしても捨てられないもの |
真夏日となり厳しい残暑。
彼岸の入りも近くなり夏が必死になってふり向いていたのだろう。
今日も思い立ち断捨離にはげむ。
今度は嫁入り道具の洋服箪笥を処分することに決める。
代わりに組み立て式のクローゼットをネット注文した。
それならば大地震が来て倒れても怪我を避けられる気がする。
中の衣類を全部出していたら、息子が成人式に着たスーツがあった。
一気に母の気持ちになる。あの日の晴れ晴れしい姿が目に浮かぶ。
お盆に会ったきり音沙汰がないけれど、それは元気な証拠か。
息子のスーツを抱きしめるようにしながら目頭が熱くなる。
捨てられない。これはどうしても捨てられない。
日暮れがずいぶんと早くなって夕陽も見ずに暗くなる。
つかの間の夕散歩に行っていためいちゃんが手にいっぱいの野菊を。
土手で転んだそうで膝を擦りむいて血が流れているというのに
泣きもせずはあはあ言いながら「おばあちゃん、はいおはな」って。
めいちゃんいつもありがとう。おばあちゃんすごく嬉しい。
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