曇り日。薄っすらと陽射しもあったけれど雨が近いようだ。
ひと雨ごとに秋が深まることだろう。雨もまたよしと思ったり。
桜の木の葉っぱがところどころオレンジ色に染まり始めた。
桜紅葉というのだろうか。風情があってなんとなく好きだ。
孫たちを保育園に送り届けてから山里の職場へ。
ほぼ一週間ぶりで逃げられない現実をそれなりに受け止める。
たまっていた仕事をやっつけながらまるで戦に出た戦士のよう。
新聞が休刊日だったので母がすっかり腑抜けてしまっていて
ひどく老いた老婆のように見えてならない。
心のどこかでそんな母を否定しようとしている自分に気づき
優しい言葉のひとつもかけてあげられないのが心苦しく思う。
県税事務所に用事があって早々と帰路につく私を追いかけるように
「ありがとう、ご苦労さまね」と母が声をかけてくれた。
私も「また明日ね」って笑顔で立ち去ることが出来てほっとする。
帰宅してばたんきゅうと横になる。
川仕事の疲れとはまったく異なる疲れ。おそらくそれは心の疲れ。
これも試練なのだと自分に言い聞かす。自分にあたえられたこと。
あたえられた一日をまっとうしないでどうする。
とにかく立ち向かっていかなければと強くこころに命ずる。
どんな日もあってよし。いつもいつもそう思う。
今日もありがとうございました。こころから手を合わそう。
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