その時自分はいったい何処にいて何をしているのだろうと思いながら、 避難場所の高台に向って歩いた。走っている人は誰一人いない。 これが本当のことならみんなパニックになって大変なことだろう。
地震で怪我をして歩けなくなってしまっている人もいるかもしれない。 叫び声や助けを求める人の声。想像を絶する惨劇が目に浮かんできた。
避難場所の真下まで来てとても愕然としてしまった。 高台に上がる坂道が雨で滑って登れないのだと言う。 無理をして登った人が数名いたけれど、 私達は危険なので登らないようにと指示を受ける。
一気に不安が押し寄せる。何のための避難場所なのか。 雨の日が駄目ならもちろん雪の日も辿り着けないだろう。 そんな場所を避難場所だと安心してなどいられないではないか。
地区長さんから説明があり、早急に坂道を補修するとのこと。 避難タワーの建設も予定されていると聞いたが直ぐにではなかった。
もしかしたら今夜かもしれない。明日かもしれない地震に怯える。 そんな日々がこれからも続くのかと思うと生きた心地がしなかった。
なんとしても生き延びなければ、つよくつよく思った一日だった。
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