ことんと何かが落ちる音。 あれはいったい何の音だったのだろうと考えていた。 もう一度聞いてみればわかるかもしれない。 身構えるように耳を澄ましてみるけれどもう二度と聞こえない音。
あきらめるように扉を閉めた。そんなふうに私の夏が終っていく。
ちょうど一週間前の事、笑顔で会いに来てくれたひとがいた。 今日はそのひとが荼毘にふされる。骨になり灰になって消えていく。
どうして?どうしてなのかとそればかりを思っていたここ数日。 そうして何のチカラにもなってあげられなかった自分を責めていた。
あまりにもあっけない死をどうやって受けとめれば良いのか。 生きてこその人生。その人生を自ら終らせることも人生なのか。
その答えが今日は見つかったような気がした。
なんとやすらかな顔。ほっとしたように微笑んでいる顔。 それがすべてを語っているように思えて心が救われたように思った。
さようならとどうして言えるだろう。 出会ってくれたこと、かけがえのない縁をいただいたのだと思う。
その縁を私は一生忘れることはないだろう。
出会ってくれてほんとにありがとう。またきっと巡り会いましょう。
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