大雨注意報が出ていてどしゃ降りの雨になる。 気温も26度とずいぶんと涼しい一日だった。
夏が退いてしまうのだと言う日のこと。 こんなにあっけなく行ってしまうわけはないと思っていた。
恋しいひとが何も告げずに去っていってしまったような。 この寂しさはなんだろう。こころにぽっかりと穴があいたような気持ち。
だからと言って追いかけて縋りつくわけにもいかずただ。 ありのままの現実を受け止めようとしているかのようだった。
そんなふうに去って行く。ひとも季節もどこか似ているのかもしれない。
どしゃぶりの雨の中、打たれるように歩いているお遍路さんに会った。 声をかけたいと思った。何も出来ないけれどせめて一言声をかけたい。
「ありがとうございます」その言葉がすごくすごく身に沁みる。
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