梅雨も峠を越えたのだろうか、空がほんの少し微笑んでくれる。 薄いベールの向こう側には夏の太陽がそっと佇んでいるようだった。
山里へと向う朝の道。今朝はお遍路さんの姿も見えず少し寂しかった。 そういえばMさんはもう伊予路を歩いている頃だろうか。 つい先日会ったばかりだというのにもうその笑顔が懐かしい。
金曜日の仕事は忙しくて、あらあらと言う間に一日が過ぎる。 ぼんやりと何かを考えることもないのは良いことなのかもしれなかった。
考えてもどうしようも出来ない事がひとつでもあると。 結局堂々巡りになってしまってこころが苦しくなるばかり。
帰宅していつもの散歩。久しぶりにたくさん歩けて良かった。 お大師堂から大橋のたもとまで心地よい風に吹かれながら歩く。 いつのまにか土手の除草作業も終っていてなんとも殺風景だけれど。 雀色の土手もさっぱりとしていて良いものだなと思った。
夏草はとても強い。あっという間にまた緑の土手に変わることだろう。 なんだか見守るような気持ち。すくすくと伸びるものを愛しくおもう。
四万十のほとりに暮らし始めてもう33年が過ぎた。
春夏秋冬の景色を胸に目に焼きつけるように私の日々は明日に向う。
|