今日も雨だろうと覚悟していたけれど思いがけずに薄陽が射し始める。 大喜びで溜まっていた洗濯物を干す。やはりおひさまはありがたいものだ。
家政婦心が一気にふくらみ娘の家に駆けつけた。 ベランダで洗濯物を干すのがなんだか楽しくてならない。
綾菜はこのところ昼間は起きている時間が多くなり。 今日は少しご機嫌斜めで抱いていてもぐずってばかりだった。 可愛い孫とはいえ子守はほんとうに大変だなとつくづく思う。
娘も少し育児疲れが出ているようで心配だった。 お婿さんが夜中の仕事なので昼間は寝なくてはいけない。 そのせいもあり綾菜を泣かせてはいけないと私も気を遣っていた。
一日おきの家政婦。娘たちは頼りにしてくれていてありがたいことだ。 私も役に立てるのだと思うと張り合いがあって疲れも楽しみに変わる。
帰宅が少し遅くなり、あんずを連れてお大師堂まで散歩する。 昨日は犬小屋から出ようとしなかったあんずも今日は外で待っていた。 リードをぐんぐんと引っ張り先を急ごうとするあんすは。 とても15歳の老犬には思えず、その元気さを頼もしく思う。
お大師堂では相変わらず泣き叫んでいたけれど無事にお参りを済ます。 綾菜のこと。娘夫婦のこと。息子と夫のこと。山里の母のこと。 なんて欲張りな人だろうとお大師さんも呆れているかもしれなかった。
みんなの無事を願うこと。そうして今日に感謝すること。
手を合わすたびに浮かぶ顔は。かけがえのない大切な宝物だった。
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