五月晴れ。陽射しはすっかり初夏のようだけれど。 風はとても爽やかに木々の緑を揺らしている。
昨日午前一時。寝静まっている頃、娘より電話。 突然破水をしてしまったとのことで大急ぎで駆けつける。
幸いと言って良いのかまだ陣痛は始まっていなかった。 娘はそのまま入院することになり、私達は自宅待機となる。 少し仮眠をと思ってもとても眠る気にはならなかった。 はらはらどきどきはもちろんのこと、そわそわと落ち着かないまま朝を迎える。
朝になっても娘の陣痛は始まらず、仕方なく薬で陣痛を促す事になった。 間もなく陣痛が始まったけれどまだ序の口。ながいながい一日になりそう。
お昼前になってやっと強い痛みが始まる。こんなに痛いものなのか。 汗を流しながら耐えている娘。痛みが襲って来る度に腰をさすり続ける。 その頃には夜勤明けのお婿さんも駆けつけてくれてとても心強かった。
驚いたのは娘がずっと座り続けていたこと。ベットに横たわろうとしない。 お願い早く出てきて!時々は声をあげながら必死になって耐えていた。
午後4時。やっとお産が近づき、分娩室に入った。 お婿さんは付き添い。母親は駄目だろうと諦めていたところ。 お母さんも入って良いですよとなんとも思いがけないことだった。
頭が見えてきましたよ。もう少し、頑張れ!頑張れ!の声が響く。 私は泣いていた。感動で胸がいっぱいになっていたのだと思う。 新しい命が生まれようとしている。一生懸命に頑張っている母と子を見た。
「ふぎゃあふぎゃあ」元気な産声が聞こえた時はどっと安堵した。 娘も泣いている。ほんとうにえらかったね。頑張ったねサチコ。
午後4時45分。2530グラムの女の子だった。
無事に生まれてきてくれてほんとにありがとう。
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