弥生ということばの響きがとても好きだなと思う。 「弥」はいよいよという意味らしく 「生」は生い茂るという意味らしかった。
草木が芽吹く頃と言われ季節はもう春なのだろう。 厳しい寒さが続いたこの冬をやっと乗り越えたのだと思う。
「寒さなければ花は咲かず」という言葉もある。 やがて桜の蕾もふくらむことだろう。 そうして空までも桜色に染まる日をそっと待っている。
たんたんとそれは平穏にいちにちが過ぎていく。 当たり前のことなんて何ひとつないのだとあらためて思う。
平穏は大きないただきものなのだ。 手を差し出したすべての人に与えられるものではない。 こうしている今も荒波にもまれている人が必ずいることを忘れてはいけない。
ありがとうございました。手を合わす夕暮れ時。
そっと誰かの手が肩におかれたような気がして振り向く。
そこには雨上がりのしっとりとした空が精一杯微笑んでいた。
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