昨日ほどではなかったが今日も暖かくなりほっと空を仰ぐ。 どうかこのまま冬が振り向かずにいてくれますように。
川仕事に向かう途中にいちめんの菜の花畑を見つけた。 クルマを停めて駆け寄ってみたい衝動にかられる。 せめてもと思い窓を開けるとほんのりと春の匂いがした。
昨日は気づかなかった春に今日はこんにちは。 どんなに忙しくても心にゆとりを持ちたいものだとつくづく思う。
気づいてほしくて待っているちいさな春がきっとそこにある。
川仕事をしていてもはっとするのは海苔が確かに育っていること。 それも春の兆しであった。ありがたいことだなと今日も収穫をする。 欲を言えばきりがない。わずかの収穫でもこんなに嬉しい事はなかった。
ほどよく疲れた身体を少しだけ休ませてあげて今日も散歩に出掛ける。 土手にはそろそろ土筆の坊やたちが可愛い頭をのぞかせる頃でもある。 まだかな。まだかな。声をかけるようにさがしてみるのも楽しかった。 今年は雪の日がたくさんあったから坊やたちもまだ眠っているようだ。
お大師堂で手を合わす。願うこと。祈ること。感謝すること。
そうして外に出て思わず声をあげてしまったのはタンポポの花だった。 それも昨日は気づかなかったこと。待っていてくれたんだなと思う。
川辺の水のせせらぎを聴きながらやわらかな陽射しをいっぱいに浴びて。 タンポポはまるで天使のような顔をして優しく微笑んでいるのだった。
ようく見るとあちらこちらに蕾がいっぱい。
明日も待っているよってそんな声が聞こえているようだった。
ゆびきりげんまん。明日も一緒に微笑もうね。タンポポさんありがとう!
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