雪が降ったりやんだりのなんとも寒いいちにち。 もうじゅうぶんに耐えたつもりでいたけれど。 まだまだ冬はどっしりと腰を据えているようだ。
そんな寒さの中、検診日だったサチコが顔を見せてくれる。 楽しみなのはお腹の赤ちゃんの映像だった。 わくわくどきどきしながら三人で見入る。
ちょっと心配なのはでんぐり返りをし過ぎて逆子になっているよう。 けれども元気に動き回っているので、大丈夫だろうと言うことだった。 あと三ヶ月。生まれる時には正常であってほしいと願うばかりである。
思わず微笑んでしまったのは「あくび」をしているところ。 ふぁっとゆっくりと口をあけてそれを三回もして見せてくれた。 そのしぐさがなんとも可愛いくて感動でいっぱいになってしまった。
「あくびちゃん」だね。生まれるまではそう呼ぶことにする。
男の子なのか女の子なのか。今のところおちんちんは見えておらず。 おそらく女の子ではないだろうかと言うことだった。
女の子が良いなってサチコも楽しみにしている。 でも生まれてみたら男の子かもしれないよねって笑っていた。
どちらでもいい。丈夫で元気な子であってさえくれば。
あくびちゃん。みんなの声が聞こえていますか?
お父さんもお母さんも。おじいちゃんもおばあちゃんも。
あくびちゃんに会えるのをこんなに楽しみにしているんですよ。
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