やわらかな雨となる。それが雪ではないというだけで。 なんだか春が始まったように思えてほっと空を仰いだ。
これからはひと雨ごとに春めいてくることだろう。 寒の戻りはあるとしても確実に春はやってくるのだ。
今日は彼の還暦のお祝いがあった。 地区の集会所に神主さんが来てくれて御祈祷をしてくれる。 その後は地区の人達が集まってくれて盛大な宴会となった。
宴会はそこだけでは終らず今度は自宅でその続きをする。 従兄弟達が集まってくれてそれはにぎやかな宴となった。
もう還暦なのか。しみじみと歩んできた人生を思う。 彼の人生に自分の人生を重ねるように過ぎ去った日々を思う。
いったいどれほどの苦労を乗り越えて来たことだろう。 辛いこともたくさんあったけれど今はこんなに幸せである。
彼がいてくれたこそ。彼なくしては越えられない山もあった。 手を繋ぐことはしなかったけれど、いつも彼の背中を見ていた。
「俺について来い!」口には出さなくてもいつもそう感じていた。
おとうさんありがとう。おかげで私も生きていることができます。
喜寿。米寿と、ともに長生きができたらどんなに良いだろうか。
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