朝からずっとどんよりとした曇り日。 おひさまが見えないというだけでこんなにも寒いのか。 炬燵から離れられずにごろごろと猫のように過ごす。
そんな寒さも散歩の時には歩くほど身体が温まり。 厚着をしていたせいでうっすらと汗をかいてしまった。
もっともっと歩きたいといつも思うばかりで。 根っからの怠け者はついつい帰宅を急いでしまう。
せめて休日ぐらいはたっぷりと歩きたいものだ。
帰宅するなり息子からメールが届く。 「晩飯たのむよ」その短い一言が嬉しい母であった。
とは言え、今日は買物もさぼってしまっていたので。 昨夜の残り物しかなくて後は白菜のお漬物とお味噌汁。
質素な夕食だというのに、息子はこれでじゅうぶんだと言う。 例のごとくご飯の大盛りをおかわりして美味しそうに食べてくれた。
いつも心配なのは仕事の事。けれども今日は何も話さず。 ただにこにこと笑顔でいてくれてどんなにかほっとしたことだろう。
辛い時とそうでもない日が波のようにあるのだろうと思う。 いつも穏やかな波ならどんなに良いだろうかと思った。
「また来るけん」「うん、いつでも帰っておいでや」
息子が帰ってしまった後はし〜んと静かな我が家であった。
「お父さん」と呼べば「お母さん」と応える人とふたりきり。
今日も平穏無事に夜が更けていこうとしている。
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