明けて三日。今日も穏やかな小春日和となる。
毎年必ずお参りを欠かさずにいる隣町の延光寺に初詣に行く。 なにがあってもこれだけはと自分にとってはとても大切なことだった。
きりりっと身が引き締まるようなおもい。 ここから一歩踏み出すような気持ちにいつもなる。
そうして始まる一年。それがどんなにかありがたいことだろうか。
本堂でお参りを済ませ裏山のミニ四国霊場を巡った。 去年のことを思い出す。ひどく疲れてしまってもう最後かもしれないと。 情けない気持ちとうらはらに、いやなんとしても遣り遂げようと思う気持ち。
今年も少し不安だった。途中で歩けなくなるかもしれない。 けれども諦めるわけにはいかない。とにかく歩くしかない。
意を決して山道を登り始める。急がないこと。ゆっくりで良いのだ。
ひとつひとつの仏像に手を合わせながら少しずつ勇気が湧いてくる。
木漏れ日に光り輝く仏様。椿の花を仰ぎ見るように立つ仏様。
ふうふうと喘ぎながらではあったがなんとか50番まで辿り着く。 すると不思議と足が軽くなったような気がしてすっかり元気になった。
とうとう最後の88番。その時の清々しさは言葉では言い表せないほどだった。
本物の四国霊場にくらべればほんのわずかのささやかなこと。
けれども私にとってはこれが大切な一歩である。
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