目覚めると雪が降っていた。なんとも冷たい朝。 みるみるまにあたりがうっすらと雪化粧をする。
寒さには弱いけれど雪を見ているのが好きだった。 はらはらと舞いおりる純白の天使達のように思える。
たくさん積もれば良いな。そう思ったのもつかの間。 すぐに子供たちのことが心配になり首を横に振っていた。
雪道の怖さ。サチコは無事に仕事に行けるだろうか。 夜勤明けの息子はもう帰り着いているかしらなどと。
大丈夫さ。すぐにやむよ。父親はいつも平然としている。
そんな彼の言葉通り雪はすぐに降り止み青空が見え始めた。 そうして陽射しがあっという間に雪をとかしてくれていた。
やはり冬の陽射しはありがたいもの。そのやわらかさにほっとする。
いつもの散歩。今日もどんぐりころころを歌いながら歩く。 どんぐりころころどんぐりこではなくって。 どんぐりころころどんぶりこではなかったかしら。 お池にはまる時はやっぱりどんぶりこかもしれない。
お大師堂では約束通り昨日のお遍路さんと会うことが出来た。 良き休養日となったそうで体調も少し楽になってきたという事。 明日からまた歩き始めるそうだ。どうか元気で旅を続けて欲しい。
一期一会。今年もたくさんのお遍路さんとご縁をいただいた。
ささやかな縁であっても私にとってはすべてが宝物のように思える。
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