日中は少し暖かくなる。やわらかな陽射しがとてもありがたい。
職場の庭の山茶花がすっかり枯れてしまったと思っていたけれど。 近づいて見てみるとまだまだたくさん蕾があっておどろいてしまった。
枯れた花に手を添えて散らしてあげたら良いのだと母が教えてくれた。 桜のように潔くは散れない花。椿のようにぽとんと落ちられない花だ。
仕事帰りに今日こそはと思い宝くじを買いに行く。 今のままでじゅうぶんだと思っていてもそれを買うと欲が出てくる。 まさに夢を買った気分であれこれと想像するのがとても楽しいものだ。
もともと貧乏性なものだからリッチな夢をたくさん抱く。 あれもこれも買って死ぬまでお金の苦労をしなくて済むなんて。 そう思っては首を横に振り、人生がつまらなくなるのかなと思い直す。
当たるはずはないだろう。でも当たったらどうしようなんて。 そのうちすっかり当たった気分になってしまうのが愉快でもあった。
そうして今日も平穏無事に暮れていく。
これいじょうのありがたいことなどほかにはないだろうとふと思う。
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