とうとう10月。秋晴れの穏やかな一日となる。
どこに出掛けるわけでもなく家の中にこもりっぱなし。 なんとも無意味な時間を。それでも愛しく感じたりする。
平凡と平穏は似ている。つまらないようでいてそれがありがたい。
散歩道を行けば川沿いにたくさんの白い彼岸花。 それは自然に群生しているのではなく。 あるひとが何年かかけて植えたものだった。
ご主人が亡くなりどんなにか辛かったことだろう。 そのご主人が川船を繋いでいたあたりの河川敷に。 少しずつ白い彼岸花が咲き出し数年が過ぎた秋だった。
亡き人を想うきもち。それがそのまま花になったように思う。
その花が咲くたびに胸が熱くなる。亡き人を私も思い出す。
お大師堂で手を合わす。平穏な一日をありがとうございましたと。 そうしてみなが無事に明日を迎えられますようにと祈る。
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