今が真夏であることを忘れてしまうほどの涼しさ。過ごしやすいけれどなんとなく物足りなさを感じる。夏がかくれんぼをしているのだろうか。そうだとしたら早く見つけてあげなくてはいけない。そんな涼しさに誘われたのかもしれない。山里にはもうコスモスの花が咲き始めていた。あまりに思いがけなくてびっくりとしながら。好きな花を見つけるとやはり嬉しいものだった。いちにちがたんたんと過ぎていく。このうえなく平凡でこのうえなく平穏だった。それが何よりも幸せなことなのだとあらためて思う。