朝。窓をあけると久しぶりの青空が見えた。 雨上がりのなんともいえない爽やかな空気。
しんこきゅうをいっぱいする。私は心呼吸と書く。
山里の職場へと向かう山道で今朝もお遍路さんに出会った。 それがどうしたことか道の真ん中で何かをしているところ。 クルマのスピードを落としゆっくりと近づいてみたところ。 道路には赤い蟹がたくさんいて道を横断しているではないか。
お遍路さんはその蟹を助けようと杖で蟹を誘導しているのだった。 ほらほら急いで。早く渡らないとクルマに轢かれてしまうよ。
私はもちろんクルマを停めた。そうして窓越しに微笑みかける。 そうするとそのお遍路さんもにっこりと微笑みを返してくれた。
声をかけることはできなかったけれど。 互いの思いは伝わったようでなんとも嬉しいきもちになる。
こころ優しいひとなのだろう。ちいさな命を愛しむこころ。
それはとても大切なことだと私は思う。
みんなみんな精一杯生きているのだもの。
おかげでほんわかと優しい気持ちをいただく。
今日はとてもいい日だったなってすごくすごく思った。
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