日中の梅雨空を打ち消すかのように夕陽。 その茜色の太陽がなんだか懐かしく思えた。
明日は晴れの予報。梅雨の晴れ間はとても嬉しい。
日暮れ時はツバメの巣がとてもにぎやかだった。 しきりに餌を運び続ける親鳥たち。 とにかくお腹一杯にさせてあげたい。 子供達をぐっすりと眠らせてあげたい。
それはひとも同じではないだろうか。 明日のためにと親はいつだって子を想うものだ。
その子ツバメの一羽が先日死んだ。 巣から落ちているのを私が見つけてすぐに巣に戻したのだけれど。 その後また落ちてしまって冷たくなっているのを彼が見つけたそうだ。
そのことを彼は今日まで黙っていた。 あの子は大丈夫かしら?と私が問うまで彼は何も話さなかったのだ。
弱い子は駄目なんだと彼は言う。 いくら人間が巣に戻してあげても親鳥がそれを認めない。 生きられない子だとまた巣から投げ出してしまうのだそうだ。
以前にもそういうことがあり今回が初めてではないのだけれど。 自然界の掟というものはなんとも言葉に出来ない辛いものがある。
生きてほしい。無事に巣立ってほしいとただただ願うばかりだった。
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