紫陽花がほんのりと色づき始める。 その淡い色合いがなんともいえず好きだった。
そんなふうに染まりたいものだ。 好きな色というよりじぶんにあたえられている色に。
そうしてはっと気づくようにその色をたしかめてみたい。
これがじぶんなのだなと愛しく思えるような生き方をしたい。

夕方。息子がまたひょっこり帰って来てくれた。 例のごとくでご飯が足りなくて急いでおうどんを湯がく。 おろし生姜たっぷりのつゆで冷やしうどんにして食べた。 つるつると喉越しが良く美味しい。夏だなって思った。
お腹一杯になるとすぐに息子が帰ると言う。 いつもは玄関で見送るのだけれど。 今日は表に出て息子のクルマに手を振った。
じゃあまたなって言ってるみたいに息子が手を上げる。 仕事の事ほとんど話さなかったけれど疲れた・・って言っていた。 大丈夫だよねと思いながらもはらはらと心配な母だった。
しんちゃん。またいつでも帰っておいでね。
また一緒にご飯食べようね。
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