わずかに残った海苔を収穫する日々。これは生産なのだと自分に言い聞かす。ささやかなこと。なんの役にもたたないかもしれない。けれども目の前にそれがある。いまはそんな目前のことに精一杯でいたかった。瓦礫の中から16歳の少年とその祖母が救出されたニュース。テレビの前にひざまずくようにして手を合わし泣いた。奇跡はきっとある。あきらめないで。どうかあきらめないで。