あいかわらず風は冷たいけれど。 たっぷりの陽射しは春のそれだった。
作業場の庭で日向ぼっこをしながらお弁当を食べる。 味気ないコンビニのお弁当でもとても美味しく感じた。
昨夜は息子が晩ご飯を食べに来てくれた。 いつでも帰れる場所。今の息子にはそれが救いらしい。
家族会議のようなこと。愚痴も真剣に耳をかたむける。 仕事の悩みが痛いほど伝わってきてともに悩んであげたくなる。
いまを乗り越えてほしいと父も母も願っているけれど。 もはや限界ならばそれをしっかりと受け止めてあげたいと思う。
またいつでも帰って来なさいね。晩ご飯一緒に食べようね。
そう言って見送ると胸に熱いものが込み上げてきた。
幼い頃。息子を背中におんぶしていた頃を思い出す。 やたらと重たい子だった。けれども少しも苦ではない重み。
その重みががとても懐かしい。その重みが愛しくてならない。
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