暖かくすっかり春を思わす陽気となる。
ホトケノザという名の草には紅紫の花が咲き始めた。 農家の人達にとっては害草だと言われているけれど。 その花はなんとも愛らしくその色に心をうばわれる。
彼の発作も昨夜のうちに治まり。 今朝はすっかり元気になっていてほっとした。 さあ頑張るぞと言い張り切って川仕事に出掛ける。
ずいぶんと疲れがたまっているのだと思う。 もっと休ませてあげたくても本人が承知しない。
作業をしながらぐるぐると考えごとをしていた。 来月早々には母の手術と入院を控えている。 山里の職場にはどうしても手助けが必要になる。 けれども家業も今が最盛期。彼一人では無理ではないか。
なんとかなるさと彼は言ってくれるけれど。 私の気持ちは家業を優先させたくなっている。 そのことを母には言えなくてとても困っている。
5年前の私ならどちらも手助け出来たことだろう。 かけもちするくらい平気だった頃が私にもあったのだ。
なんとも情けない事だけれど。体力も気力も激減している。
考えれば考えるほど気分がマイナスに向かってしまう。 いったいどうすればいいのかと日に日に悩み始めてしまった。
母もきっとなんとかなるよと言うにちがいない。
今すぐにでも電話してみようかと思いつつ臆病になる。
これ以上のマイナスはいやだ。
なにかプラスしたい。なにを足せば楽になるのだろうか。
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