あたりいちめん霜の朝。 きりりっとした寒さに身が引き締まる。
空は青空だった。降り注ぐであろう陽射しのことをかんがえる。 まるで空に恋をしてしまったかのように心が浮き立っていた。
あいかわらずの川仕事。 今日頑張ったら明日は休もうなと彼が言うので。 えっさほいさといつもいじょうに馬力を出してみる。
収穫は嬉しい。なんともいえない達成感がある。
午後。いつもの時間にいつもの道を散歩する。 土手にはスミレらしき緑の葉が見え始めた。 タンポポも見え始めた。やがては花が咲くだろう。 誰よりも先にそんな花たちを見つけてあげたくなる。
お大師堂につくと一心にお経を唱える声が響いていた。 お遍路さんかな思ったら、なんと親戚のおばあちゃんだった。 90歳はとっくに過ぎているという高齢だけど元気なおばあちゃんだ。
声をかけるのもはばかられ。その後姿に手を合わす。 その時すごくこころがあたたかくなってほっこりとした。
私も長生きをすることが出来るものなら。 おばあちゃんみたいになりたいなと思った。
誰かの心をほっこりとさせて。
そうしてにっこりとさせてあげたい。
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