午後六時。窓から夕焼けが見えた。 いちにちの終わりをほんのりと照らすような茜色。 少しずつ少しずつ日が長くなっているのが嬉しかった。
それぞれのいちにちをおもう。 息子はそろそろ家路につく頃だろうか。 娘はまだ働いていて晩ご飯の事を考えているかも。 母はどんなにか疲れていることだろう。
みんなみんなおつかれさま。
ぐっすりぐっすり眠ろうね。
晩ご飯はまたまたお好み焼きを作る。 一週間前もそうだったというのに文句を言わない彼。 ただ焼くだけという手軽さにずいぶんと助かっている。 そんな私の手抜きを咎めもしない彼がありがたかった。
それが彼の優しさ。32年目にしてあらためてそう感じる。
いちにちが暮れるように私たちの人生も暮れていく。
日々を積み重ねつみかさねしてはそれがふたりの人生。
雪の日もあれば雨の日も風の日もあるけれど。
なによりも茜色のにあうふたりでありたいものだ。
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