あいかわらずの寒さ。けれども日中は冬の陽射しがふりそそぐ。 風はすこし冷たかったけれど青空はほんにありがたいものだ。
午後から市内で自動車保険の研修があったため。 けっきょく今日も山里には行かずじまいとなる。 おかげでゆっくりと洗濯をしたり畑の様子を見に行ったり。 そんな畑で思いがけず豌豆の白い花を見つけた。 雪の寒さにもめげず咲いてくれたのかとなんとも愛しかった。
ちいさな春を見つけたような気持ちになる。 どんなに寒くてもきっと春が来る。 あと少しもう少しとしんぼうしながら春を待ちたい。
研修が長引いたおかげでいつもの散歩には行けなかった。 私のかわりに連れて行ってあげてねとあんずを彼に頼んであったけれど。 犬小屋からは出たものの路地に出るなり尻込みをしたと言う。 どんなになだめても歩こうとはしなかったらしく散歩は中止。 おまえじゃないと嫌みたいだぞと苦笑いをする彼だった。
そんなことを聞くと困った子ねえとか言いながらちょっと嬉しい。 晩ご飯の支度もあったけれどせめておしっこだけでもとおもい。 土手に向かってふたりで駆け上がる。おしっこ我慢していたらしく。 身震いしながらそれをする様子もまた可愛らしいものだ。
そうして私より先になって家に帰ろうとする。 いつもの散歩ではないことをすっかり理解しているようだった。
あしたはゆっくりと行こうねと話しかけると。 気のせいかもしれないけれどうなずくような仕草をした。
夕陽がまぶしい。西の空が茜色に染まっていく頃のことだった。
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