今朝はこの冬いちばんの冷え込みだったようだ。 山里は特に寒くあたりいちめんに霜が降りていた。
まだまだこれからが冬本番だというのに。 寒さが身に沁み耐えられないような気持ちになる。 ついつい弱気になってしまうのは歳のせいかもしれないけれど。
突然に死んでしまうのは嫌だなと漠然と思った。 寒さで死んでいたら命がいくつあってもたりないだろうに。
馬鹿だなとおもう。けれどもこの不安はいったいどこから。 振り払ってもふりはらってもそこにあることが悔しく思う。
日中はありがたいほどの小春日和となった。 げんきんなもので朝の不安を笑い飛ばせるようになっていた。 どんな日もあるだろうけれど。きっと私は生きているのにちがいない。
咲き始めた山茶花の花に心をなごませながら時が過ぎる。 日が暮れるとなんて平穏な一日だったのかとほっとする。
不安があるから安堵があるのかもしれない。
そう思うとなにもこわいものなどないようにおもえるのだった。
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