朝の肌寒さがいちだんと増す。 そうして日に日に秋が深まっていくのだろう。
土手にはススキの穂に寄り添うように野菊の花が咲き。 その野菊をくすぐるように猫じゃらしの穂が揺れている。
早朝から川仕事。漁場に海苔網を張る作業だった。 夜が明けるのを待ちかねて出掛けた川船の上から。 あたりを茜色に染めながら昇る太陽を仰ぎ見た。
なんと心地よい朝だろう。とても爽やかな気分だった。
海苔網には目には見えない種がたくさん付いている。 それがゆっくりと育ちやがて緑の種が見え始めるのだった。 どうか順調に育ってくれますようにと祈りつつの作業。 希望と期待ばかりではなく一抹の不安も胸をよぎる。 水温のこと水質のこと。すべて自然に任せるしかない。
朝から身体を動かすといちにち体調も良く元気でいられる。 ずっと毎日こんな生活をしてみたいものだとつくづく思った。
うごきたいのだとても。
するとこころもうごきはじめる。
うつうつしたりくよくよしたり。
もうそんなじぶんではないよと。
こころがいっぱいしんこきゅうしている。
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