やっと青空が見えたけれど梅雨特有の蒸し暑さ。 時々仕事の手を休めては涼を求めて庭に出てみる。
職場の裏手には田園がひろがっていて緑が匂う。 そのうえを吹き抜けていく夏風が心地よかった。
今週はのんびりといこう!そんなことを考えながら。 風に吹かれていると肩の力がふっと抜けていくのがわかる。
仕事は順調だった。苛立つ事もなく平穏に時が流れる。 あれこれを思い起こすとこれもなるようになったのか。 思い悩んでいた事がうそのように楽になっているのだった。
なによりも母の笑顔が嬉しい。きっと喜んでくれているのだろう。 そう思うと自分も自然と笑顔になれる。仕事が楽しくてならない。
不況のどん底で闘っている小さな会社だった。 なんとしてもいまを耐え抜いていってほしいと願う。
ちっぽけな自分でもチカラになれるだろうか。 会社を助けてあげたいと心から思えるようになった。
「ありがとう!お疲れさま」母の言葉はいつも身に沁みる。
感謝しなければいけないのは自分のほうだった。 苦しい経営だというのに毎日、日当をもらっているのだから。
心苦しさ以上に感謝の気持ちが込み上げてくる。
明日も母のそばにいよう。そうして精一杯助けてあげたい。
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