散歩道の土手には姫女苑の花が咲き始めた。 その白くて可愛らしい花がゆうらゆうらと。 風になびいている姿にこころがうばわれる。
折れてしまいそうなほどか細い茎。 緑の葉は手をひろげたこどものようだ。
そのかたわらにはチガヤの白い穂が。 いっせいに頭をたれて綿の海になる。
ふと潮の香がしたような気がして風に。 そのありかをたずねるように空を仰いだ。
雨上がりの清々しい空がそこにひろがる。
こんな風にあいたかった。こんな空にあいたかった。
月曜日だというのに動き出す事も出来ず。 朝からずっと自室にひきこもっていた。 悪く考えればきりがない。自分がなさけなくて。
けれどもあえて良いほうにかんがえてみると。 それがとてもひつような時間のように思える。
なにも思い煩うこともなくゆったりとかまえて。 たっぷりとある時間に身をまかせているような。
これでいいのだこれでいいのだとうなずきながら。
ゆうらゆうらとわたしもゆれる。
ゆうらゆうらときょうをいきた。
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