雨の匂いがここちよい。あたりの緑を潤しながら。そのままこころにしみわたる。濡れたこころにふれてみる。そうしてちいさな水たまりをつくる。けっして泥にはならないように。けっして沼にはならないように。そんな雨のいちにちを動き出してみた。銀行に行って市役所に行ってまた銀行に行って。そうしてひとつの不安に光が射し始めた。駄目もとだと思っていたから嬉しくって。暗いトンネルを抜けたような気持ちになった。この道にはまだまだトンネルが続いている。あきらめずにくじけずにまた前へすすもう。