川辺には野ばら。その棘を忘れさすかのように。 やわらかく今にもとびだしそうな蝶々のように。
そんな野ばらにこころをうばわれつつ歩く散歩道。
かんがえてもかんがえてもどうしようもないことが。 かたわらの川のみずにさらさらと流されていくようだ。
午前中は久しぶりの川仕事だった。 とはいっても。もう収穫は出来ない。 一昨日の大雨にすべて流されてしまった。 最後の収穫を待ち望んでいただけに。 さすがにショックが大きかったけれど。
それが欲なのだとしたらきれいさっぱり。 もう未練どころではないほどの最後だった。
海苔網の撤去作業を始める。後数日もすれば。 今期の川仕事もすべて終わる事になりそうだ。
昨日はショックで気が動転していたけれど。 これも試練なのだろうと受け止められるようになった。
自然相手のこと。もうじゅうぶんに恵まれたのだと思う。
これからの暮しはなるようになるだろうと。
腹をくくるようなおもいですくっと前を向く。
前を向いてさえいればきっとまたよいこともあるだろう。
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