ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2009年12月24日(木) そうして祈った

曇り日。少し肌寒かったけれど穏やかに時が流れた。


クリスマスイブ。小さなケーキを二個買って帰る。
それからローストチキン。どちらも私の大好物だ。

子供たちが幼かった頃を思い出す。ふたりのはしゃぎ声。
同時に自分が子供だった頃を思い出す。弟のあどけなさや。
朝目を覚ますと枕元にプレゼントが。サンタさんは必ず来てくれたっけ。

この先どんなに老いても。いつまでも忘れることはないだろうと思う。




夕方いつもの散歩。今日もひとりのお遍路さんと出会った。
お大師堂に人の気配がすると。踵を返す日とそうでない日がある。
何かの直感だろうか。自分でもよくわからなくて不思議でならない。

今日のお遍路さんはもう8年間も旅を続けているひとだった。
無縁仏の供養をしているそうで。どんな小さな祠にも必ず手を合わす。
年末が近くなるとお餅を祀るのだそうだ。お大師堂にもそれがあった。
とても重そうな荷物。今夜は泊まらずに次の札所を目指すのだと言う。
気遣う私に「どこででも眠りますから」と笑顔で応えてくれたのだった。

そうしてあんずを見るなり「この犬の前世は人間ですよ」と言う。
それがあまりにも確信に満ちていて。私も信じずにはいられなかった。

なんだかキツネにつままれたような気持ち。ふわふわとした足取りで帰る。
また縁に恵まれたのだろう。出会うべき人に巡り会ったのかもしれない。

あんずのことが無性に愛しく。また不憫でならなかった。
人間の5分の1ほどの寿命を鎖に繋がれたまま一生を送る。
もちろん言葉もしゃべれない。伝えたい事だってあるだろうに。

なんの因果で犬に生まれ変わったのだろうとつくづくと思った。

そうして祈った。こんどはどうか彼女を人間にしてあげてくださいと。



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