日中は暖かくなり久しぶりの小春日和となる。 寒いのはやはり苦手だった。日向ぼっこが似合う日。
ちらりっと畑に行き大根を収穫してくる。 植えっぱなしで世話をしないせいかまだまだ小さい。 里芋と煮てみようと思い葉っぱつきで持って帰った。
大掃除の真似事。お風呂場の天井などを掃除する。 しようと思えばいくらでも出来るのだろうけれど。 せっぱつまらないとどうにもやる気が起きないものだ。 もうや〜めたと。あとは茶の間でごろごろと過ごした。
また眠ってしまっていたらしい。夢ばかりみていた。 どこかに急いでいるような現実にも似た慌しさだった。 そんなに急いでどこにいく。もっとのんびりでいよう。
寝起きの気だるさを引きずったままいつもの散歩に行く。 お大師堂には西日が射しほこほこの陽だまりにほっとする。 手を合わせながら。このいちねんの縁をひとりひとりの顔を。 思い浮かべていると。なんとも不思議でありがたい気持ちになる。
年頭に出会ったTさん。そうしてKさん。みんなお遍路さんだった。 Tさんとはすっかりお友達になりメールのやりとりをしている。 Kさんは訳あって今は北海道に住んでいる。どんなにか寒いことか。
この一年ほんとうにたくさんの縁をさずかった。感きわまる思いだ。
散歩から帰るなり息子君が「めし食わせて」とやって来る。 とにかく白いご飯が食べたいらしい。おかずは何でもいい。 里芋と大根を煮て。白菜のお漬物。決してご馳走ではないけれど。 うまい、うまいと言いつつ。大きな茶碗でご飯をおかわりしていた。
このひと月ずっと二人きりの夕食が続いていたので母も嬉しかった。 大晦日にはアンコウの鍋をしようぜと。また風のように彼は去って行く。
流し台で食器を洗いながら。このほこほことしたきもちがありがたくて。 なんだか涙が出そうになった。あたたかいとほっこりと目頭が熱くなるものだ。
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