大気が不安定なのだという。午後から通り雨。そうしてまた青空。 夕陽がとてもまぶしかった。光がまっすぐに身も心も貫くように。
太陽は知っている。そんな戸惑いさえ感じる。なにかすべてのこと。 たとえば私が何を思って。何を求めて。何に疑問を感じているのか。
口に出しては言えないことがそこに満ちそうになるのを宥めてくれる。
日々が夏になりそうして重なる。太陽の栞はそうして色褪せていくのだ。
だいじょうぶ。いまのわたしには苦と呼べるようなものはない。 たとえあったとしてもあまりにも些細なことでそれも流れていく。 不器用な手で笹舟を作るようなものだ。そっと水に流せばいい。
壊れる。沈む。その行く手を不安がる必要もない。それは流れる。
あとに残るのは穏やかな水面。夕陽を鏡のように映してそれが満ちる。
太陽の栞を失くさないことだ。きょうのひとつを確かめてそれを閉じる。
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