| 2009年04月01日(水) |
この目こころに花よとどめん |
四月。思いのほか風が冷たく強く吹き荒れた一日。 その風に桜吹雪。ひとひらも受け止めも出来ずに。
ただただ風に吹かれているばかり。どうしようも。 できないことがある。もっと思い知らねばいけない。
淋しさでも悲しみでもないことを。受け止めながら。 桜のように潔く去って行くひとを。そっとみおくる。
なんて清々しい別れなのだろう。さようならよりも。 大切な言葉がありがとう。心からそう伝えたかった。
散り際が愛しくてならず。今日も高台の神社へ行く。 急な坂道を先になって登ってくれるあんずに助かる。 人間だともう80歳くらいだと思う。彼女はえらいな。
今日こそ見納めだねなどど呟きながら桜をあおいだ。 桜吹雪の真っ只中にぽつねんと佇んでいるとまるで。 冥土の道のりに立っているような気になってしまう。
ははは。母さんも年だねって。すぐに気を取り直し。 また来年らいねんと歌うように呟きながら坂を下る。
なんとしても見届けなければと。いったいどうして。 こんなにこだわっているのだろう。よくわからない。
わからないけれど。またすぐにこの坂を登るだろう。 葉桜を確かめ。花びらの絨毯を踏みしめる事だろう。
いま満ちてあすは散るのか桜花この目こころに花よとどめん
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