| 2009年03月03日(火) |
木の芽起こしの雨だった |
眠っている間に降り出したのかもしれない。 目覚めた時にはそのかすかな雨だれのおと。
もう三月だもの。木の芽起こしの雨になるだろう。 裸木と枯れた葦の続く川面を船に乗り進みながら。 それがもう芽吹き始めている木を見つけたのだった。
なんと若々しい緑なのだろう。ああ春だなあと嬉しく思う。
けれども濡れるには冷たすぎる雨。合羽を羽織り仕事をする。 それが少しも苦にならない。収穫とはこんなに楽しいことか。
そうして程よい疲れを感じる夜が来てくれる。お風呂が好き。 先日夢で鳥になった事を考えながら。それをイメージしつつ。 湯船で羽根ならず両手をふわりっと浮かべてみたりしている。 それがとても心地よくてならない。狭い湯船のこと大空とは。 とても思えないけれど。じぶんのささやかな空間におもえる。
ぷっかぷっかと浮かびつつとぶ。目を閉じて自分の空を想う。
じぶんの空は。このところずっと雲ひとつない。 もちろん雨も降らないのだけれど。乾きもない。 ときどきは風を感じるけれど。揺れる事もない。
どこかで何かが荒れているような気配はあるが。 それはとても遠くて。見つけようとは思わない。 そんな空を飛んでいるのだとしたらそれもよい。
実のところよくわからないのだ。こんなもんか。 これでいいのだろうと。ばくぜんと思うばかり。
ひとつもないところに。何かを描くことはしない。
ひとつだけあるのはいのちだけでじゅうぶんなんだ。
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