| 2008年11月06日(木) |
おふくろさんよ。おふくろさん。 |
お天気は午後から下り坂。ぽつぽつの雨がやがて本降りになってしまう。 帰り道の県道で。朝は出会えなかったお遍路さんに会うことが出来た。 雨が降れば雨の支度。そうしてひたすら歩く姿にはいつも胸が熱くなる。
今日こそはと思っていたけれど。雨のせいにしてお散歩は行かなかった。 あんずは雨が好きではないらしく。犬小屋にうずくまり顔も見せてくれず。 あのね母さん。私が行きたい時だけ行けば良いのだよ。わかった?って感じだ。
わがままなのか気儘なのか。そんなふうに生きるのも良いなあとふと思う。
家に入ると。お休みだったサチコが『おふくろさん』を歌いながら階段を。 しゃがれた声を無理やり出しながら下りて来て。久しぶりの漫才モードになる。
「空をみあげりゃ〜」のところから。母は即興で日本舞踊的ダンスを披露して。 ふたりで大笑いになる。一日の疲れがどっと薄れていくありがたき瞬間であった。
おまけに。平日だというのに息子君が晩御飯を食べに来るというメールもあり。 サチコとふたりでお炊事をする。もちろんいつも通りの質素なものだけれど。 秋刀魚だとか。カブの浅漬けだとか。昨夜の残りの大根の煮付けだとかを。 彼は。食べ溜めとかないとなって言いながら。喜んで平らげてくれるのだった。
そうしてまた風のように帰って行く。その寸前に少しだけ仕事の話しをしてくれて。 少しずつだけれど。今の仕事に慣れ始めているのを感じて胸を撫で下ろした母だった。
いまを乗り越えればきっと大丈夫と。いつだって願わずにはいられない。
巣立った子供が旅をしている。その道のりを光で照らしてはあげられないけれど。
そっと見守ることはできる。願いながら祈りながら待っていられる母でありたい。
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