| 2008年11月04日(火) |
明日も待っていてね。 |
曇りのち晴れ。午後からは柔らかな陽射しに恵まれふっと。 からだが軽くなったような気がした。そうして少し眠くなる。
ぼんやりとしていたらしく。職場の湯のみ茶碗を割ってしまい。 一気に我に返りながら。あ〜あやっちまったとくすりっと笑う。
むしょうに駄目化してみたいような衝動。そう思っただけで。 なんだかぐるぐるしなくなった。脱水機がことんと止まって。 あとは空の下に干されるのを待っている。一枚のタオルのように。
仕事が一段落して少し庭に出てみる。そうして風に吹かれながら。 『小紫』という名の木の実を手のひらに。そっと受け止めてみると。 そのちいさな粒がほろほろと零れ落ちそうになった。触れたくても。 そうしてはいけないことがあって。もう葉をなくしたその実を想う。
気がつけば満開だった秋桜は種になり。紅い鶏頭は燃え尽きている。 それは少しせつなくて。それは少し哀しいようで。けれどもそこに。 もう忍び寄ってきている季節を。そっと抱き寄せてみたくなるのだった。
ぽつねんとわたしもいて。ふわりっとその気配のなかにとけてしまいたい。
そうして我が身を見失わないように。ただ漂いながら流されてしまいたい。
帰宅すると。もう陽が落ちかかっていたけれど。庭先でちゃんと待っている。 「行こうかね」って声をかけると。彼女はそこで屈伸運動をするのが愉快。
そうしてもはや日課の道のりを。お大師堂を目指してふたりで歩いて行く。 夕陽を受けてススキの穂が染まり。猫じゃらしは犬じゃらしになり戯れる。
歩けるって素敵なことだね。そうして暮れていく一日ってありがたいことだね。
あんず。明日も待っていて。お母さんかっとびでお家に帰って来るからね。
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