| 2008年09月30日(火) |
裸ん坊で旅に出てみたくなる。 |
日が暮れるなり雨の音がつよくなってきた。
傘を差して犬小屋に晩御飯を運んだけれど。 彼女はもう寝ていたらしくめんどくさそうに。 顔をあげ。降り込んでくる雨を恨めしそうに。
こんやはもういらないと言って目をつぶった。 そんなこと言わないでと器を犬小屋に押し込む。
いつもと変わらない時間だというのにすっかり夜。 一眠りしたら空腹に気づき平らげてくれるだろう。
台風がまた近づいているけれど。前回と似た進路。 ざわざわと心騒ぐでもなく。今夜も穏やかでいる。
お風呂にながく浸かっていると気が遠くなるほど。 いろんなことがほぐれていくのがわかる。それが。 何なのかじぶんでもよくわからない。消えやしない。 そうして湯船に浮かぶわけでもない。ただ軽くなり。 湯気の中にとろけていくように思う。はぁふぅほぅ。
だからなのか。湯上りはとても新鮮な自分にあえる。 こういうのが好きだった。まるで透明人間のようだ。 ちょっと勇気を出して裸ん坊で旅に出てみたくなる。
飾りたくもない。纏いたくもない。生まれたままで。
泣きたいだけ泣き。笑いたいだけ笑いたい。
そうして誰にも見つけられないでいるけれど。
私には見える。ひとも景色も雨も風だってわかる。
だいじょうぶ。裸ん坊でも風邪なんかひくもんか。
雪にだってあいたい。氷の浮かぶ海にだっていく。
そうして春を見つけ。また夏にだってきっとあえる。
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