ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2008年06月02日(月) 空に向かう道

いつのまにかもう六月。雨の季節だけれど今日の雨はとても冷たく。
おまけに風が強くて。なんだか春先の嵐のような激しさを感じた。

吹き飛ばし流すだけ流す。冬のこと。もはや春さえも遠のいていった。


通勤途中の国道の長いトンネルを抜けると。ぽつぽつと雨が降り出す。
そうして右に曲がり。今度は左に曲がり山道にと進んでいくのだけれど。

田んぼの稲がずいぶんと伸びたなって思ったり。雨雲が急いでいる空を。
少し不安げに見上げたりしながら。スピードを落としゆっくりと進む道。

そして三人のお遍路さんに会う。それぞれが旅の道連れといったふうで。
山肌を背に荷物を解き。レインコートを着ているところだった。赤。青。
黄色。まるで信号機みたいなそれぞれの色を。それほど大急ぎでもなく。
何かを語り合いながら。そして微笑みながら。雨の支度をしているふう。

勝手に解釈するところ「おお雨ですなあ。ここらで合羽を着ますかな」
「そうですね。ついでにちょいと休みましょうや」「はい。ご一緒に」

そんな声が聴こえる。雨は覚悟の旅とはいえ。どんなにしんどいことか。
そっと会釈をおくりその道を通り過ぎた。緑が一段と濃くなる峠の道へ。



なにかを伝えたい気持。じぶんにだってそれができるかもしれないと思う。

きもち。いつだって不確かで。それが何になるのだろうと不安な時がある。

たとえば日々こうして。とてもつまらないことなのだろうと思えることを。

あてもなく書き綴ってみたり。だけどそれをしないと自分が消滅しそうな。

おそろしいことも考えたり。あげくのはてに求めすぎてひどく愚かになる。


だけど。このままでいたい。それがいちばん自然な自分ではないかと思う。


雨が振り出せば雨の支度。わたしは緑のレイコートを着よう。

そうしてひと休みしたら。また峠を目指そう。俯いたり顔を上げたり。

      この道は確かに。空に向かう道なのだから。






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