| 2008年03月13日(木) |
木の芽のきもちで生きたいものだ |
雨の朝。沁みるような雨がそぼ降る。ふと濡れてみるのもいい。
降り止みに風。沖からの風は潮のにおい。俯いてなどいられず。
向かう。なんだか新しい風のなか。芽になれそうでむくむくと。
向かう。その芽にまた雨が降る。恵まれていることに気づけば。
もう求めてなどいられない。木の芽のきもちで生きたいものだ。

今朝。川仕事までの時間に。茶の間でテレビを見ていたら。誰かが。 庭にクルマを乗り入れた気配。よく吠える飼い犬が静かだったから。
もしやって思ったらやはりそうだった。「おはようさん」って言って。 ずっと待っていた息子くんが。やっと来てくれた。母は満面の笑顔だ。
夜勤明けで疲れているふうなのに。なんか足がこっち向いてしもうた。 そう言って。腹減ったけん朝飯食べさせてやって。がってんだあの母。
いそいそと目玉焼き作る。お味噌汁を温めて。納豆やらしそ昆布やら。 ちょうどサチコも起きて来て。兄と妹が仲良く向かい合って朝ごはん。
食べながら仕事の話。春の人事異動で職種が変わるらしい。その事を。 真っ先に報告したかったのだろう。とても嬉しい報告だった。サチコが。 「お兄ちゃん、悪いことばっかじゃないね。いいこともあったね」って。
うん。ほんとうにそうだと母も思う。最悪を過ぎればきっと光にあえる。 転機がきっとおとずれる。こんなにありがたいことはない。がんばって。 与えられた仕事を。これからも精一杯やり遂げて欲しいと願うばかりだ。
四月からは。もう夜勤もなくなる。日曜日もちゃんとお休み出来るらしい。 介護職から事務職へと変わる。気苦労は同じでも随分と楽になる事だろう。
8年間。ほんとによく頑張ったねって。母はすごいほめてあげたいきもち。
「ごちそうさん」また来るわって言って。あっけなく帰って行ったけれど。
我が家に新しい風が吹いた日。この風のありがたさを母は決して忘れない。
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