| 2008年01月02日(水) |
すくっとすくっと前へ |
新年も明けてふつか。朝の窓を開ければ川向の山々は。 雪の景色にきらきらと輝いている。まぶしい朝の光に。
すくっとする。身もこころもここにある。ささやかに。 いっぽ二歩と。確かめる術をなくしていても。ここで。 ここからまた日々を重ねていくのだと思う。ぼちぼち。 ゆっくりでいいから。転んでもいいから前へいきたい。
雪模様の元旦は。例年のごとく親族みな我が家で集う。 甥っ子姪っ子すっかり大きくなり。なんだかしんみり。 どんちゃん騒ぎをするでもなく。静かな宴会となった。
夜やっとお開きになり。後片付けが終わるとぐったり。 これだけはちゃんとしなくちゃもやはり疲れるものだ。 でも。そのおかげで始められる一年だからと思いたい。
今日は風もなく穏やかに晴れる。ここ数年怠らないでいる。 初詣に行く。隣町の延光寺。四国霊場の39番札所である。
いつも気の進まない彼も。今日はしっかり手を合わせていた。 目洗い井戸のことを教えてあげたら。私より先に歩き始める。 その水で眼を洗わないとって言ったのに。冷たいからいいとか。 言うことを聞かない。でもいつになく真剣な顔を垣間見た瞬間。
ずっと病気がちで。昨年から眼の病気にまでなった。どうか。 健康を授けてください。どうか無事に毎日を過ごせますように。
そうして。彼をクルマで待たせ。私はちょこっと山登りに行く。 お寺の裏山が『ミニ八十八ヶ所』になっていて毎年巡っている。
雪の湿りが残る羊歯の道を。赤い寒椿の咲く山道をひたすら歩く。 急な上りもあれば足を滑らせそうな坂道もある。不思議なことに。 すこしも疲れない。息切れもしない。とても清々しく好きな道だ。
しかし。今年もまたしくじってしまった。どうしてなのだろうか。 八十八個持っていたお賽銭が。今年も十二個余ってしまったのだ。 最後の仏様の前で。そのことがショックでならずしばし呆然とする。 確かに順番通り手を合わしたのに。腑に落ちない。納得できない。 まあいいかでは済まされない。今年こそはって思っていたからよけい。
よっし!と決意し。すぐさま踵を返し一番を目指して引き返し歩く。 確かにあった。どの道も確かに通った道で。八十八ヶ所ちゃんとある。
不思議でならないけど。仕方ないなあってやっと諦めてクルマへ急ぐ。 待ち兼ねていた彼が言う。「お賽銭百個持って行ったんだろう」って。
はははって苦笑い。そうかもね。それはあり得ることだよって思った。 来年はお賽銭に番号書いて行く。そうすることでちゃんちゃんとなる。
帰宅した午後。姑さんが土間で転んで怪我をする。足が腫れて痛そう。 彼が病院へ連れて行くことになり大騒ぎ。幸い骨折ではなかったけど。 しばらくはじっと安静に寝ていなければいけないそうだ。畑仕事とか。 ちょっとお休みしなさいってことかなって。みなで宥めては寝かせる。
私がお参りをしくじったせいかもって。ちょっと不安にも思った。 去年は私が救急車で運ばれたり。一月二日はどうもいけないようだ。
気を取り直そう。どんな時もあるのだもん。災い転じて福となすって。
今年もそう信じていこう。転んでもいいのだ。すくっとすくっと前へ。
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