| 2007年09月03日(月) |
低空飛行しながらあっちへ |
鶏頭が炎のように咲いている。はっとするように咲いている。
なんだか緑の鶏が一斉に空を飛びたがっている。そんなふうに。
飛べない鳥のこころは炎なのだ。きっと熱くて火傷しそうなくらいに。
わたしはちょっと飛べるけれど。すぐに手ごろな止まり木を見つけたがる。 そこでぼんやりと空を眺めているのが好きだ。雲のかたち風のかたちとか。 見て感じて。ふっとため息をついたり。さあそろそろまた行こうかなって。
どこなのかわからないところへ。またほんの少し飛んでみようかなって思う。
きょうはとても優しいひとにあった。こころがマシュマロみたいにふんわり。 そんな思いがけないひと。そのマシュマロのまんまでわたしを包んでくれる。 ふしぎなひとだ。ずっとずっと遠い昔に逢っていたように思う。懐かしいひと。
縁とはきっと。そんなふうにやわらかくて。この空のどこかで待っていてくれる。
だから行かなくちゃって思う。旋回しながら。低空飛行しながら。あっちへ。
鶏頭の炎のなかで。緑の鳥の声を聴く。かなしいのじゃない辛いのじゃないと。
泣くこともせず。愚痴ひとつ言わず。それは空にむかう空を信じて燃える鳥だ。
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