ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2007年03月27日(火) 春を抱く

そぼ降る春のしずく雨が。ぽろんぽろんと音色を奏でていた。

なんだかわたしはどこか。また一本の弦を張り詰めすぎていたらしく。

今日。それがとうとう切れてしまった。それはとても心地良よく切れた。

もう求めはしないだろう。残されたひとつきりの弦で精一杯に爪弾いてみたい。

狂おしくあればそれなりに。哀しければなお更。喜びはひとしお素直にありたい。







まだ桜も愛でずにいる頃に。ツバメが少しかん高く鳴いては帰宅を報せてくれた。
「お帰りなさい」と声をかければ。嬉しそうに狭き庭を旋回している姿を見せる。

歳のせいか涙もろくなってしまって。感極まってはほろほろと目頭が熱くなった。
我が家を目指して飛んで帰ってくれたのか。忘れずに憶えていてくれたのかと思うと。

ほんにほんに我が子のように感じずにはいられない。愛しくてならない小さな命。
なんとしても守りたいと思う。無事にまたここから巣立つ子供達をと願うばかり。


ほこっとわたしも卵を抱いた。

この世にはどんなに願っても叶わないことがあるけれど。

抱くことをしないでいて。どうしてそこから生まれようか。


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