| 2007年03月06日(火) |
それでもなんとかなるものだ |
きょうは北風。ひゅるひゅると風の口笛がきこえる。 小粒な時雨が。雪の子供みたいに風に舞うのを見た。
きりりっとする。春風に甘えすぎていたのだろうか。 なんだか俄かに勇ましくなって。突き進みたくなる。
叱咤のように吹く風のことを私は決して嫌いではなかった。
そう。そうなんだ。強がりもたまにはいい。 強がってるなって。きづくところがまたいいものだ。
だから午後は怠け者。この怠け者っていうのもなかなかによい。 なにもかもほったらかしにするのは。少し気が咎めるけれども。 たまには手を抜くことも肝心ではないかと。自分の都合で思ってみる。
庭の陽だまりで個室といえば。それはクルマのなかと決まっているのだ。 こんな平日の昼下がりになんと贅沢なことだろうと思いつつも。これが至福。 枕まで持ち込んでシートを倒せば。あとは好きな本を読みつつ昼寝だって出来る。
しかし。ああなんて幸せなんだろうって思ったのもつかの間。 いきなり路地を突き進んで来たのはバキュームカーであった。 ぐりぐりと汲み出している音が耳に響く。おまけにつき物の香りも立ち込め。 しばし我慢を強いられる。これは仕方ない。これは当然の事と観念してみる。
そしてその芳香がやっと遠のいたかと思えば。今度は電気工事の車が二台も。 なんという事だろう。うちの庭の出口をしっかりと塞ぐほど迫って来たのだ。 しばらく通行止めにさせて欲しいと言われて。はいご苦労さまですと頭を下げる。
不機嫌になどなってはいけない。悪いのはこの怠け者に他なりませぬゆえ。
しょんぼりと肩を落としつつクルマを抜け出し。しばらく自室でぼんやり過ごす。 窓を少し開けるとお陽さまの匂いと北風の声が。交差している傍で電柱には人が。 今日のお仕事を頑張っている姿が見えた。高い所で今日の風は冷たいことだろう。
通行止めを良い事に。とうとう買物にも行かず夕方になる。 それでもなんとかなるものだ。キムチチャーハンとマカロニサラダが出来た。
お休みだったサチコは眉毛のないすっぴん顔で。
「母さん、やればできるじゃん!」ってほめてくれた。
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